音楽とか文化とか

その時々に考えたことをとりあえずメモしています

インターネットの暗黒面「匿名の闇」について

インターネットが多くの人の生活に定着したのは、15年程前ではないかと思います。

 私の場合インターネット対応のPCを買ったのが97年。そして99年頃だったか、職場の若手が「MP3(圧縮音楽ファイル)がすごい勢いですよ。CD買う必要無くなっちゃいますね」と言ったのを覚えています。

 MP3に限らず、あらゆる情報が「圧縮」と「ブロードバンド」の二つの技術の進歩により、本当に便利に手に入るようになりました。しかし一方、インターネットに横たわる闇、「匿名の闇」に向き合うことにもなりました。

 インターネットのダークサイド「匿名の闇」は、かつては、人の心の内にだけひそんでいた「ネガティブ・マインド」を一挙にさらけ出すことになりました。ねたみ、うらみ、悪だくみ、欲望、暴力、その他諸々。

 舞台のひとつである「2ちゃんねる」。ウィキペディアによると、このサイトの発端は「交通違反の揉み消し方」という掲示板にあるそうです。インターネットの暗黒面を端的に表わしているように思えます。
 暗黒面に捉われている折、こういった場所に行きたくなるのは、誰しも同じと思います。しかし一方、ふと良心に戻った折、やるせなさや嫌悪感を、誰しもが覚える時があるかと。

 自発的なモラルが形成されるのは、おそらく12~13歳くらいではないでしょうか。ネット接続ツールは年を追うごとに安くなりました。パケット定額の携帯電話を子供が持つようになったのは、2005年前後のように思います。その時分に12~13歳だった子供は、自発的なモラルの形成期に、インターネットの闇の世界と向き合って来たことになります。

 一昨年あたりから、バカッターと言われるような、青年の軽犯罪について耳にするようになりました。これらの根底には、インターネットの暗黒面についての正しい認識の欠如が横たわっているように思えます。

 インターネットの暗黒面が子供たちに及ぼす影響について、そろそろ本腰で取り組む必要が出てきたのではないでしょうか。教育の場で。そして当然に家庭の場で。