音楽とか文化とか

その時々に考えたことをとりあえずメモしています

2013-01-01から1年間の記事一覧

ライブハウスまわりの著作権の基礎を整理してみる(後編)

先週に引き続き、ライブハウスまわりについて話を進めていきます。今日は、一部ではホットになっている2つの問題について基礎を整理していきます。 3 セットリストに自分曲が混じる場合、手続きはどうなるのか 前回、冒頭でお伝えしたように、著作権者への…

ライブハウスまわりの著作権の基礎を整理してみる(前編)

学生時代をすごした町には、ユニークで楽しいライブハウスがたくさんありました。今思えば、非常に恵まれた音楽環境だったと思います。1960~80年代、そこから全国区の音楽家がたくさん出たのも、こういった環境と無縁ではなさそうですね。ライブハウスは、…

囲い込みの得失 ~専有権と報酬請求権~

新しいビジネスモデル、たとえば一昔前なら iTunes や Google といったサービスを始めるにあたり、日本のメーカーやキャリアーなどは「日本は著作権者の力が強すぎて踏み出せない。これでは海外勢に負けてしまう。」と言うことがありました。これについて考…

障壁画と工房から

今年の5月、京都東山七条の智積院に、長谷川等伯の障壁画を見に行って来ました。 収蔵作品|総本山智積院 長谷川等伯一門 国宝障壁画実物のスケール感はインターネットや本で見るのとは大違い。迫力に圧倒されます。長谷川等伯、狩野永徳、俵谷宗達、といっ…

コストを軸にロイヤリティを考えてみる

むかし、とあるジャズミュージシャンが自作曲入りのリーダーアルバムを作った際、著作権をどう管理するかで話をしたことがありました。 そのアルバム、彼から聞いた話をまとめると、とあるプロデューサーが彼の演奏を気に入り、レコーディングから発売までを…

プレイヤー(演奏家)を軸に考えてみる

まず初っ端はプレイヤーを軸に考えてみることにしました。 いきなりコムズカシイ書き出しで恐縮なんですが、まずはギャランティとロイヤリティについて触れたいと思います。 ギャランティ、俗にいう「ギャラ」は一回ポッキリの請負料。それに対しロイヤリテ…

とりあえず私と音楽との関わりあいから

音楽との関わりは、中学3年の折、親にギターを買って貰ったのが始まりでした。高校2年でベースに転向。遅まきながらプロのミュージシャンになりたいなどと無謀な夢を描きましたが、大学3年になる頃に挫折。それからは演奏はあくまで趣味にとどめ置き、音楽業…